
防災グッズのデザイン企画や製造販売を行うスターリングプロダクトは、家のデッドスペースを活用する発想から生まれた「ゲーミング防災セット」シリーズに新たな6モデルを追加し、10月10日より販売を開始した。
今回登場するのは、ネットミームにマジレスしてみた防災セット『FPSやめれるかもしれないセット』をはじめ、『防災入門セット』『ワンルーム向けセット』『一時避難セット』『停電スマホ対策セット』『一時避難セット非常食付き』の計6種類。それぞれの生活スタイルや目的に応じて選べる構成となっている。

同社によると、従来の防災セットでは「収納場所がない」「何を入れればいいかわからない」「賞味期限の管理が面倒」といった理由で準備のハードルが高いことが課題だったという。そこで同社は「まず家のデッドスペースを探し、そこに収まる防災グッズを用意する」という逆転の発想から企画をスタートさせた。
ゲーミングチェアやデスクチェアの脚部、クローゼットの隙間など、普段は使われていない空間を基準にサイズ設計を行い、収納が限られるワンルームなどでも圧迫感なく備蓄できる仕様に仕上げている。
セット内容は防災士が監修し、「停電」「一時避難」「非常食」など目的に応じて最適化されている。バッグは椅子に取り付けたまま中身の出し入れができ、常に目に入る場所に置けるため、ローリングストックや薬の更新なども容易。日常生活の中で防災意識を維持しやすい設計となっている。

シリーズの1つである『FPSやめれるかもしれないセット』は、「FPSがやめられないから、防災セットはいらない」というゲーマーならではのネットミームに対して、災害心理学の観点から真正面から応えたコンセプトとなっている。
リポビタンゼリー(長期保存用)や陸上自衛隊の戦闘糧食モデルを採用したポークソーセージステーキ、片手で食べられる携帯おにぎりなどを収録し、非常時でも“日常の延長”で栄養補給ができるよう工夫されている。また、乾電池式スマホ充電器や長期保存電池40本も同梱されており、停電時でもスマートフォンの利用を維持できる。

開発の背景には、人が災害時に「自分は大丈夫」と思い込み行動を遅らせてしまう「正常性バイアス」という心理現象への問題意識があるという。「FPSがやめられない」という冗談の裏には、日常を手放したくないという心理があり、この製品はその“心理の壁”に気づかせるきっかけを作ることを目的としている。
「ゲーミング防災セット」の新たな6モデルは、10月10日より販売中だ。
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